vol.78 - “血液温度”の違いによる影響とは?

要点のまとめ

  • 動物の血液温度は人間よりも高くなっている
  • 魚の血液温度は人間よりも低くなっている
  • 動物の脂肪は血液中で固まりやすく、魚の脂肪は固まりにくい

日本人の血液温度は約37から38℃で欧米人は約39℃

肉類に多く含まれる飽和脂肪酸は、常温では固形だが、この脂肪酸が血液中で溶けていれば血流が妨げられず、いわゆるサラサラの状態を保てるはず。

しかし、実際には血液中では飽和脂肪酸は溶けずに流れていく。それは食肉となる動物の血液温度が高くなっていることに関係している。

人間の血液温度は約37~38℃だが、それに対して羊は約44℃、牛と豚は約40℃の温度がある。羊や牛、豚の脂肪酸は、高めの温度の血液で溶けている脂肪酸なので、それよりも温度が低い人間の血液中では固まりやすくなる。

これらの肉類を多く食べて、数時間たつと固まった脂肪酸が血液の粘度を高くし、血流が流れにくくなる。そのために血液によって細胞に送られる酸素や栄養素の供給量が低下することになる。

それに対して魚は棲息する環境の水温によって血液の温度に開きはあるものの、水中に棲んでいるため、人間の血液温度よりも低い。その低い温度の中で溶けている不飽和脂肪酸は、人間の血液中で溶けているのは当然のこと。

血液の温度で比べてみると、不飽和脂肪酸が含まれる魚を多めに食べたほうが血液中で溶けて血流がよくなり、代謝を高め、それが臓器を活発に働かせ、脂肪のエネルギー化につながることが理解できる。

用語解説

血液温度

日本人の血液温度は37~38℃だが、肉食が多く、代謝がよい欧米人は39℃ほどの温度がある。1日に使われるエネルギー量のうち75~80%は体熱として使われるので、エネルギー量が高い肉食が多い欧米人は血液の温度も高くなりやすい。血液温度が高いと動物性脂肪が血液中で溶けやすく、固まりにくいので、動脈硬化のリスクは低くなっている。

Q&Aコーナー

肉を食べると身体が温まるので、代謝が高まって、やせやすくなりますか?

肉食が多い国民は脂肪を分解する能力が高いので、体温が高くなりやすくなっています。しかし、日本人は脂肪を分解する能力も燃焼させる能力も低いので、肉を多く食べると脂肪が血液中で固まりやすく、血流が低下しやすい体質となっています。日本人は魚を食べたほうが血流が盛んになって、代謝が高まりやすくなっています。

運動をする前に肉を食べてはいけませんか?

動物性の脂肪は血液中で固まりやすく、赤血球をくっつけるので赤血球が全身に回りにくくなります。毛細血管は赤血球よりも狭くて、赤血球がつぶれて通過していきます。そのため、赤血球がくっつくと毛細血管を通過できなくなります。この状態が解消されるのは食事をしてから3~4時間もたってからなので、運動の直前には肉を食べないようにするべきです。

身体が冷えて血液の温度が低くなったときには魚の油でも固まってしまいませんか?

魚は周りの水温が低くなっても血液が正常に流れる変温動物となっています。そのため、極寒の環境でも血液が固まることはなく、同じ状態で流れています。日常生活で血液の温度が急に低くなることはないのですが、そんな状態になったとしても血液中の魚の油が固まることはありません。

冷え性の人は血液の温度が低いのですか?

血液の温度は一定の範囲で保たれていますが、血液の流れがよくないと温かな血液によって熱が充分に補給されなくなって、皮膚からの放熱が多くなることで手足などの末端から冷えていくようになります。身体が冷えるのは血流が悪いだけで、血液の温度が低くなっているわけではないのです。

《監修:NPO法人日本メディカルダイエット支援機構》
《イラスト:日暮ろこ子》

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