vol.83 - 血糖値を低めに保てば脂肪合成は抑制できる

要点のまとめ

  • 余分な糖質は肝臓で脂肪に合成される
  • 飲酒によっても脂肪の合成は進んでいく
  • 血糖値を抑えてインスリンを減らして脂肪合成を抑える

水溶性食物繊維を食べよう

血液中の中性脂肪を減らすために、食事で摂る脂肪の量を減らすことを心がける人も多い。しかし、食事による脂肪を減らしても中性脂肪値が下がらないという人も少なくない。

というのは、中性脂肪値に大きく影響しているのは、食事で摂った糖質だから。中性脂肪は、食事で摂った糖質のうちエネルギーとして使われなかったものを材料にして、肝臓で多くの量が合成されている。

また、アルコールの摂取によっても肝臓内での中性脂肪の合成が促進される。さらに肥満の人は、脂肪細胞内で分解された中性脂肪が血液中に多く放出されるため、中性脂肪値が高まりやすい。

血糖値が上昇すると、それに応じて膵臓のランゲルハンス島からホルモンのインスリンが分泌される。このインスリンによって肝臓での中性脂肪の合成が促進され、血液中の中性脂肪が脂肪細胞に多く蓄積されるので、血糖値を低く抑えることはダイエットにも重要となる。

血糖値を安定させるために、食事と一緒に摂るべきものとして水溶性食物繊維がすすめられる。水溶性食物繊維は胃の中でゲル状になり、粘性が高いこともあり、一緒に食べた糖質をゆっくりと消化させる。また、ゆっくりと小腸に運ばれるので、血糖値が急上昇しにくく、インスリンの分泌量も低下するようになる。

用語解説

ランゲルハンス島

膵臓は消化酵素の膵液を分泌する器官で、人間の場合は胃と腸の間の裏にある。膵臓の中には球状の小さな細胞の集まりであるランゲルハンス島があり、α細胞から血糖値を上げるグルカゴンが、β細胞から血糖値を下げるインスリンが分泌される。

Q&Aコーナー

水溶性食物繊維が含まれた食品を一緒に食べれば、脂肪の合成を減らすことができますか?

水溶性食物繊維によって血糖値の上昇が抑えられるのは間違いありませんが、砂糖が多く含まれたものを食べると、水溶性食物繊維の能力を超えてしまい、血糖値が上昇するようにもなります。また、水溶性食物繊維が多く含まれるコンニャクは凝固剤で固められたものは不溶性食物繊維と同じ性質になって、水溶性食物繊維の働きは期待できません。

血糖値を上昇させる糖質を食べなければ、脂肪が多く含まれたものを食べても太らないようになりますか?

脂肪の合成だけを考えたら、ブドウ糖が含まれる糖質であるご飯やパン、麺類を食べないことでよいかもしれません。血糖値の上昇を食事で抑えなければならない糖尿病の人の食事でも、ご飯から半分ほどのエネルギーを摂るように指示されます。ブドウ糖は消化されやすく、すぐにエネルギーになるので、活動には欠かせないエネルギー源です。太りやすい人は糖質を食べないのではなく、減らすことを考えるべきです。

お酒を飲まなければ肝臓で脂肪は作られなくなりますか?

お酒を飲むとアルコールによって肝臓で合成される脂肪の量が増えるという意味で、肝臓では糖質やたんぱく質でエネルギーに使われなかったものは脂肪に合成されています。食べすぎれば肝臓で合成される脂肪の量は増えてしまいます。お酒を飲まないからと言って安心して食べるのは禁物です。

同じだけ砂糖が入った和菓子と洋菓子では、どちらが太りやすいですか?

砂糖の半分はブドウ糖です。同じだけのブドウ糖が含まれていれば同じように血糖値が上昇して、インスリンも同じように出ます。インスリンは肝臓で脂肪を合成させるだけでなく、血液中の脂肪を脂肪細胞に溜め込む働きもあります。脂肪が多く含まれた食品を食べれば、それだけ脂肪細胞に入る脂肪が増えるので、洋菓子のほうが太りやすいことになります。

《監修:NPO法人日本メディカルダイエット支援機構》
《イラスト:日暮ろこ子》

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