vol.101 - 便秘を防ぐには善玉菌を増やすのが第一

要点のまとめ

  • 食物繊維は便秘のタイプによって善にも悪にもなる
  • 便秘になると有害物質によって代謝が低下する
  • 下痢をすると悪玉菌が増えて便秘になりやすい

便秘の原因を知ろう

便秘は、十二指腸潰瘍や腸閉塞といった病気によって起こる急性便秘と、特に病気がないのに起こる慢性便秘とがある。慢性便秘には2タイプがあり、弛緩性便秘は大腸の緊張の低下、腹筋の筋力の低下などによって排便機能が低下するもので、日本人の慢性便秘の70%ほどを占めている。

弛緩性便秘は食物繊維を多く摂って便量を増やして、腸への刺激を高めることで改善できる。痙れん性便秘はストレスや過労などで神経障害を起こし、便通が阻害されて起こる。痙れん性便秘は腸への刺激が強くなると、かえって症状が悪化するので、食物繊維の多い食品は避ける。

自律神経の調整が乱れると大腸と直腸の間のS状結腸が収縮して便秘になる。逆に自律神経の乱れによってS状結腸の収縮が低下し、大腸で充分に水分が吸収される前に便が通過して下痢になることもある。

便秘では腸内細菌の悪玉菌が増え、悪玉菌が作り出す有害物質が増え、有害物質が血液中を巡ることで代謝の低下を引き起こす。また、下痢になると善玉菌も悪玉菌も多く排出されるが、悪玉菌は増殖しやすく、便秘になりやすい。

悪玉菌によって有害物質が多くなると排出するために再び下痢を起こすことになる。こういった過敏性腸症候群が増えている。

用語解説

過敏性腸症候群

腸の運動や分泌機能の異常で起こる病気。以前は過敏性大腸症候群と呼ばれていたが、小腸にも関係することから過敏性腸症候群(IBS)と呼び名が変わった。自律神経の異常にストレスが加わることで引き金となることが多い。ストレスによって下痢だけが起こるタイプと、下痢と便秘を繰り返すタイプ、ガスがたまるタイプなどがある。

Q&Aコーナー

便秘の解消には食物繊維を摂ればよいのではないですか?

弛緩性便秘の解消には食物繊維が有効ですが、痙れん性便秘には逆効果になります。下痢と便秘を繰り返す過敏性腸症候群では便秘のときには食物繊維を摂り、下痢のときには食物繊維を避けるようにするというように、食物繊維は腸の状態に合わせて摂取法を変えなければならないものなのです。

食物繊維の種類を変えることで下痢と便秘の対応はできますか?

水溶性食物繊維には便を軟らかくする作用があり、不溶性食物繊維には便を硬くする作用があるので、便秘のときには不溶性食物繊維、下痢のときには水溶性食物繊維を摂ればよいように思うかもしれません。しかし、どちらの食物繊維も腸を刺激する作用があるので、下痢のときには避けること、軟便のときには水溶性食物繊維を減らすことが必要になります。

下痢をしたときには、どんなフォローをすればよいですか?

下痢をすると善玉菌も悪玉菌も多くの量が出たあと、悪玉菌が増えやすいので、再び下痢が起こらないようにするには、善玉菌を増やして悪玉菌の増殖を抑えることです。善玉菌となる乳酸菌を摂ることのほか、善玉菌がエサにするオリゴ糖などの糖類、乳製品、食物繊維を摂るようにします。

S状結腸がゆるまないようにする運動はありますか?

尿漏れを防ぐための運動なら筋肉運動によって括約筋の働きを強くすればよいので解決法はあります。お尻の括約筋を締めても、直腸まで水分が多い状態で運ばれてくれば、軟便や下痢は避けられません。S状結腸は筋肉を強化しても収縮を強めることはできないので、運動の効果は期待できません。

《監修:NPO法人日本メディカルダイエット支援機構》
《イラスト:日暮ろこ子》

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