vol.103 - 善玉菌の増殖を補助するプレバイオティクス

要点のまとめ

  • ビフィズス菌を増やすためにはオリゴ糖を摂るのが有効
  • 乳酸菌は胃液で死滅してもプレバイオティクスとしての役目をする
  • 善玉菌が増えると腸内は酸性傾向になって、さらに善玉菌が増えていく

善玉菌とオリゴ糖でパワーアップ

腸内細菌の中で最も数が多く、強い働きをする善玉菌はビフィズス菌。このビフィズス菌が増えれば、腸内環境を良好に保つことができるものの、食品とともに摂ったビフィズス菌をはじめとした善玉菌は、腸内では1日か2日ほどしか生き残ることができない。

そのため、少ない量であっても毎日摂ることが必要とされるが、それと同時にビフィズス菌の活動を盛んにするために、ビフィズス菌が主に栄養源とするオリゴ糖と摂ることが有効となる。このように善玉菌の増殖を促進する働きがある食品成分はプレバイオティクスと呼ばれ、オリゴ糖のほかにはサイリウムなどの食物繊維や乳製品などがあげられる。

腸内細菌は強酸性の胃酸に弱く、生存率が低いことが指摘される。しかし、死滅してもプレバイオティクスとしての働きをするため、通常の摂取も有効とされる。

プレバイオティクスを摂ると、食品とともに摂ったプロバイオティクスとしての乳酸菌だけでなく、もともと腸内に棲みついている善玉菌を増やすことができる。善玉菌が増えると、発酵が進んで腸内は酸性傾向になるが、腸内細菌の善玉菌は酸性傾向の環境のときに増えやすくなるので、結果として善玉菌を増やしていくことができるようになる。

用語解説

オリゴ糖

単糖が複数結合したもので、オリゴ(oligo)は少ないを意味することから少糖類とも呼ばれる。ビフィズス菌などの善玉菌を増やす効果があり、整腸作用から特定保健用食品にもなっている。ガラクトオリゴ糖、フラクトオリゴ糖、マンナンオリゴ糖などの種類がある。

Q&Aコーナー

オリゴ糖には、いくつかの種類がありますが、どれを摂っても腸内細菌のビフィズス菌を増やすことができますか?

腸内細菌のビフィズス菌は成人の場合は20%ほどと善玉菌で最も多くなっています。ビフィズス菌は30種類あり、オリゴ糖は主なもので7種類があります。オリゴ糖は1種類だけでなく、多くの種類が含まれたものを選んだほうがよいということです。

牛乳を飲めば腸内の善玉菌は増えますか?

乳製品がプレバイオティクスになっているのは、乳製品に含まれている乳糖が善玉菌のエサとなっているからです。乳糖は体内にある乳糖分解酵素によって乳製品から分解されます。この乳糖分解酵素は日本人には少なくて、牛乳を飲むとお腹がゆるくなる人は乳糖分解酵素が少なくなっています。牛乳に弱い人は別の乳製品を選ぶようにします。

乳酸菌を摂れば善玉菌のエサになって善玉菌を増やすことができますか?

乳酸菌は強酸性の胃液で死滅しやすく、腸内に入った乳酸菌も1~2日で死滅するので善玉菌の役目を果たすことはできません。しかし、これらのものは善玉菌のエサになるので、腸内に棲みついている善玉菌を増殖させることができます。乳酸菌が多く含まれたヨーグルトなどを食べるのは腸内環境を整えるためにはよいことです。

酸性の食品を食べれば善玉菌が増えますか?

酸っぱい酸性の食品や飲料を摂っても、消化されて腸まで運ばれたときには酸性度は下がっています。食べ物、飲み物では腸内の状態を変えることはできません。腸内細菌による発酵を進めるのが一番の方法なので、乳酸菌を取り入れること、乳酸菌のエサを取り入れて善玉菌を応援してあげたいものです。

《監修:NPO法人日本メディカルダイエット支援機構》
《イラスト:日暮ろこ子》

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