vol.133 - アディポサイトカインには善玉と悪玉がある

要点のまとめ

  • 善玉アディポサイトカインは内臓脂肪を減少させる
  • 悪玉アディポサイトカインは動脈硬化の原因になる
  • 内臓脂肪が減ると悪玉アディポサイトカインが減っていく

メタボの原因、悪玉アディポサイトカイン

善玉コレステロールと悪玉コレステロール、善玉菌と悪玉菌というように、同じようなものであっても、私たちにとってよいことをするものと、よくないことをするものに分けられるものは複数あるが、内臓脂肪から分泌されるホルモンのアディポサイトカインも善玉と悪玉に分けられている。

アディポサイトカインは内臓脂肪から分泌される生理活性物質の総称で、内臓脂肪を減少させてダイエットに役立ち、動脈硬化を予防する善玉アディポサイトカインと、内臓脂肪の減少に影響を与えず、動脈硬化を促進させる悪玉アディポサイトカインがある。

悪玉アディポサイトカインは、血圧の上昇、インスリン抵抗性による血糖値の上昇、中性脂肪値の上昇を促すことから、メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)の要因となり、これらが高血圧、糖尿病、脂質異常症(高中性脂肪、高LDL、低HDL)を引き起こし、動脈硬化へとつながっていく。

動脈硬化は脳血管疾患と心疾患の原因で、糖尿病は人工透析へとつながる腎症、失明につながる網膜症、足の切断もある神経障害といった合併症の原因。太っている人に対しては悪玉アディポサイトカインを減らすための内臓脂肪を減少させるダイエットが求められる。

用語解説

アディポサイトカイン

脂肪細胞から分泌される生理活性物質で、善玉アディポサイトカインのアディポネクチン、レプチンと、悪玉アディポサイトカインのTNF-α(腫瘍壊死因子)、遊離脂肪酸、インターロイキン-6(免疫制御)などがある。

Q&Aコーナー

内臓脂肪が減少すれば、善玉アディポサイトカインによって、もっと内臓脂肪が減少するのですか?

内臓脂肪が多くなるほど善玉アディポサイトカインが減って、逆に悪玉アディポサイトカインが増えて、内臓脂肪が増えるようになります。その逆に内臓脂肪が少なくなるほど善玉アディポサイトカインが増えて内臓脂肪の減少に拍車がかかっていきます。太っている人は内臓脂肪を少しでも減らすことから始めるようにします。

内臓脂肪を減らすためには何から始めればよいですか?

内臓脂肪は蓄積されやすい反面、減らしやすい体脂肪でもあります。食事制限でも運動でも減らすことはできます。食事を制限するとダイエットを成功させるために必要な栄養素が不足することにもなるので、しっかりと食事をして、運動によって内臓脂肪を減らすことから始めるべきです。

内臓脂肪を減らす効果があるのは、どんな運動ですか?

脂肪の燃焼を高めるには、筋肉を増やして代謝を高める方法と、脂肪が燃焼しやすい運動の時間を増やす方法とが基本的にはあります。内臓脂肪を特に減らしやすいのは有酸素運動です。有酸素運動には散歩程度からランニングまで強度に差がありますが、最も燃焼効果が高いのはジョギングです。ただ、走り慣れていない人は長続きしないので、それよりも効果は落ちても続けやすいスタスタ歩きのウォーキングがおすすめです。

将来の生活習慣病を予防するためには内臓脂肪を減らすしかありませんか?

健康的なダイエットの最終的な目的は内臓脂肪によって引き起こされる生活習慣病を予防して、健康で長生きすることです。生活習慣病は血液循環がよくないこと、代謝が低いことで引き起こされていきます。若い世代には無関係なことのようでも、内臓脂肪が血液循環を低下させ、代謝を低下させて太ることによって生活習慣病になりやすいことがわかれば、ダイエットは健康的に生きていくための方法だということがわかるはずです。

《監修:NPO法人日本メディカルダイエット支援機構》
《イラスト:日暮ろこ子》

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