vol.141 - 知っておきたい避けるべき有害ミネラルとは?

要点のまとめ

  • 必須ミネラルも摂りすぎると有害になることもある
  • 有害ミネラルは身体に役立つことは何もない
  • 有害ミネラルの種類と身体に与える悪影響を知っておこう

有害ミネラルは悪影響

体内の96.7%は4元素(酸素、炭素、水素、窒素)で構成されており、三大エネルギー源の糖質、脂質、たんぱく質も、これらの4元素で構成されている。4元素を除いた部分は、ミネラルが大部分を占めている。

ミネラルは必須ミネラルと有害ミネラルに大きく分けられる。必須ミネラルは身体機能の維持・調節に欠かせない栄養成分だが、多く摂りすぎることによって身体機能に悪影響を与えることがある。そのため、最大摂取量が定められている。

体内汚染の原因とされているのは有害ミネラルで、有害金属とも呼ばれ、身体機能への有用性は認められていない。そればかりか有害ミネラルは、健康を害し、さまざまな悪影響を与える。有害ミネラルとしては、カドミウム、水銀、鉛、ヒ素(砒素)、ベリリウム、アルミニウムが主としてあげられている。

有害ミネラルの種類

カドミウム(Cd:cadmium)

化学物質の中に含まれ、石油や石炭の燃焼によって土壌や大気中に排出されている。タバコにも含まれ、喫煙者・受動喫煙者の体内から多く検出され、喫煙者からは非喫煙者の2倍以上の検出が報告されている。また、内分泌攪乱作用がある環境ホルモンとしても指摘されている。過剰に摂取すると、腎臓障害や貧血、骨粗鬆症、骨軟化症のリスクが高まる。

水銀(Hg:hydrargyrum)

水銀は有機水銀と無機水銀の2種類がある。水銀による環境汚染を引き起こしたのは有機水銀(メチル水銀)で、魚介類に多く含まれることから日本人は摂取過剰のリスクが高い。また、歯科治療の詰め物であるアマルガムに含まれる金属水銀による汚染も問題視されている。過剰に摂取すると、中枢神経系障害、消化機能障害、腎臓障害のリスクが高まる。

鉛(Pb:plumbum)

鉛水道管や有鉛ガソリンの排気ガス、ハンダ、タバコ、塗料、アクセサリーなどによる中毒によって、全身の酵素の働きが妨げられ、造血機能が阻害される。子供の脳の発達に影響を及ぼす可能性が高い。過剰に摂取すると、貧血、神経障害、腎臓障害、動脈硬化、子供の脳発達遅延のリスクが高まる。

ヒ素(As:arsenic)

ヒ素(砒素)は有機ヒ素と無機ヒ素の2種類がある。無機ヒ素は皮膚や肺に発がん性があり、残留農薬や排気ガス、魚介類などに含まれる。海藻に多く含まれる有機ヒ素は問題がないが、無機ヒ素も一部含まれるので過剰摂取には注意が必要である。過剰に摂取すると、皮膚がん、皮膚角化症、色素沈着のリスクが高まる。

ベリリウム(Be:beryllium)

低濃度でも長期間に暴露すると健康被害が生じる恐れがあり、有害大気汚染物質に指定されている。大気汚染物質のほか電子機器にも含まれ、DNA複製阻害、肺がんを引き起こす可能性がある。過剰に摂取すると、呼吸器障害、皮膚障害のリスクが高まる。

アルミニウム(Al:aluminum)

軽量で加工しやすいために広く使われている金属で、アルミ缶、アルミホイル、アルミ鍋、食品包装を通じて体内に入りやすい。タバコ、殺虫剤などにも含まれる。体内に入ったアルミニウムは約99%が排泄されるが、約1%は脳内に残るとされる。過剰に摂取すると、腎臓障害、透析脳症、骨軟化症のリスクが高まる。

用語解説

最大摂取量

許容上限摂取量、可能上限摂取量とも呼ばれ、1日に摂取してよい栄養成分の最大量のこと。過剰摂取によって身体に悪影響が現れることが明らかにされたことで、日本人の栄養所要量に定められた。

Q&Aコーナー

必須ミネラルの中で摂りすぎると特に害があるものは何ですか?

ナトリウムの摂りすぎは高血圧や胃を傷めることが知られていますが、カルシウムは尿路結石、マグネシウムは軟便や下痢、亜鉛は胃腸への刺激、クロムは腎機能低下などの過剰症があります。食品から摂りすぎることはなく、国内産のサプリメントも上限量が定められていますが、海外のサプリメントの中には含有量が多く、日本人の場合には過剰症を起こすものもあります。

有害ミネラルの中を摂らないようにするには何から始めればよいですか?

有害ミネラルのうち、カドミウム、水銀、鉛、ヒ素、ベリリウムは土壌や環境の中に含まれているので、なかなか避けることはできません。アルミニウムはタバコを吸ったり、アルミホイルやアルミ鍋を使うことによっても身体に中に入ってきます。自分で避けられることから始めるようにします。

必須ミネラルを多く摂れば有害ミネラルがたまらないようにできますか?

全身の細胞の代謝を高めて老廃物の排出を高めたり、肝臓の働きを高めて有害物質の分解を進めるためには必須ミネラルが必要です。その点では必須ミネラルは有害ミネラルを減らす効果はあります。だからといって必須ミネラルを多く摂ることで有害ミネラルが多く身体の中に入ってきても大丈夫というわけにはいきません。

必須ミネラルを摂りすぎると有害ミネラルの害が高まることになりますか?

必須ミネラルが体内で多くなりすぎると肝臓の負担が増えて、肝機能が低下しやすくなります。肝臓は有害ミネラルを分解しているので、肝機能が低下した状態では分解されにくくなります。それによって有害ミネラルの影響を受ける時間が長くなることから、身体への害も増えてしまうということです。

《監修:NPO法人日本メディカルダイエット支援機構》
《イラスト:日暮ろこ子》

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