vol.151 - 飲酒をすると“脂肪の合成”が進む理由とは?

要点のまとめ

  • アルコールによって肝臓で合成される中性脂肪が増える
  • 合成された中性脂肪が脂肪細胞に多く蓄積される
  • LDLコレステロールが増えて動脈硬化のリスクが高まる

お酒を飲むと脂肪が増える

肝臓では身体に必要となる中性脂肪を合成している。アルコールによって合成される中性脂肪の量が増えていくが、その合成量はアルコール摂取量に比例している。

合成された中性脂肪は肝臓の中にたまるだけでなく、血中アルコール濃度が高まると血液中に放出される量も多くなって、脂肪細胞に蓄積される脂肪の量を増やしていく。肝臓が正常に働いていれば、中性脂肪が多く合成されても血液中に多く放出することはない。

しかし、血液中にアルコールが多い状態は危険な状態でもあるため、肝臓ではアルコールの分解が優先され、中性脂肪が血液中に多く放出される。その結果として、脂肪細胞の中に蓄積される脂肪が増えていくようになる。

飲酒によって血液中の中性脂肪の量が増えるのは、合成量が増えるだけでなく、食欲が高まって食べすぎてしまうこともあるが、食べすぎると肝臓で合成されるLDLコレステロールの量も増えていくことになる。

LDLコレステロールが悪玉コレステロールとも呼ばれるのは、LDLコレステロールが増えると動脈硬化のリスクが高まるからで、過度の飲酒は善玉のHDLコレステロールを減らし、逆にLDLコレステロールを増やすことにもなりかねないので、動脈硬化のリスクも高まっていく。

用語解説

血中アルコール濃度

血液中のアルコール濃度のこと。飲酒による酔いは脳内のアルコール濃度によって決定するが、脳内のアルコール濃度は測定できないことから、血中アルコール濃度で推定している。

Q&Aコーナー

飲酒で特に太りやすい人はいますか?

遺伝子タイプでいうと、β3アドレナリン受容体遺伝子タイプ、いわゆる「りんご型」の太り方をする人で、このタイプの人は、もともと糖質が脂肪に合成されやすいので、ダイエットを目指すときには、甘いものの制限とともに飲酒も控えるようにします。

脂肪の合成が進みやすいお酒は何ですか?

アルコール度数が高いものほど肝臓で合成される脂肪を増やす傾向があります。ビールや日本酒、ワインなどの醸造酒よりも、ウイスキーや焼酎、ブランデーなどの蒸留酒のほうが肝臓の脂肪合成を進めていきます。脂肪の合成が進まないようにするには飲酒をやめるのが一番ですが、飲むとしたら醸造酒のほうがよいことになります。

太るとお酒に酔いやすくなるというのは本当ですか?

お酒を飲んで太っている人は、肝臓で合成された脂肪が肝臓の中にたまりやすくなっています。多くたまりすぎた状態は脂肪肝と呼ばれます。脂肪がたまった肝臓の細胞は、肝臓本来の分解ができにくくなり、アルコールの分解も手間取るようになります。そのために酔いやすくなるのです。

女性は男性よりもお酒に弱いのは、どうしてですか?

肝臓の大きさは体重の50分の1ほどの重量です。身体が大きくて肝臓が大きいほどアルコールの分解能力が高くて、酔いにくくなります。アルコールは血液中によって薄められます。身体が大きな男性は血液量が多くて、アルコール濃度が高まりにくくなっています。女性は脂肪の割合が高い分だけ体内の水分が少なくなっています。それだけアルコールを薄める水分が少ないことも女性の酔いやすさに影響しています。

《監修:NPO法人日本メディカルダイエット支援機構》
《イラスト:日暮ろこ子》

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