vol.193 - 腸を温めよう

要点のまとめ

  • 腸内細菌の善玉菌が増えると発酵が進んで便通がよくなる
  • 善玉菌は腸が温かい状態が長くなるほど増えていく
  • 有酸素運動で腸に血液を送り込んで善玉菌を増やそう

腸を温めよう

腸の中には腸内細菌が棲みついている。腸内細菌は100種類以上、約100兆個もいるとされているが、善玉菌、悪玉菌、日和見菌に大きく分けられる。

善玉菌は発酵を進めて便通をよくしてくれるもので、悪玉菌は腐敗を進めて便通を悪くする。

日和見菌は善玉菌が多い状態なら発酵を進め、悪玉菌が多ければ腐敗を進めるので、善玉菌を増やせば腸内の状態を大きく改善することができる。

善玉菌は高めの温度で増殖していくので、腸内が冷えていると増えにくい。それに対して悪玉菌は腸内の温度が高くても低くても増えやすい。

つまり、腸内が冷えていると悪玉菌が増えやすく、逆に温まっていると善玉菌が増えやすくなる。

運動をすると全身の血流がよくなって、腸にも温かい血液が多く送られるようになって腸の温度が高まり、善玉菌が増える環境にすることができる。運動の中でも負荷が少なくて長く続けられるものが継続的に血液を腸に送っていける。

そこですすめられるのがウォーキングやランニング、自転車などの有酸素運動。お腹に手を触れたときに冷えているとしたら、これは腸が冷えている証拠。冷えを感じたときには、温熱マッサージだけでなく、歩く機会を増やして血流を盛んにするようにしたいもの。

用語解説

温熱マッサージ

温かな手のひらを冷えた腹部に当ててマッサージする方法で、温熱機器を使用してマッサージをする方法もある。治療に活用するものは温熱療法と呼ばれる。温熱療法ではコリがあるところ、特に熱を強く感じるところを中心に温める。熱く感じるところに当てることで改善されやすいという。

Q&Aコーナー

腸が冷えているか確かめる方法はありますか?

腸の中の温度は計ることはできないものの、腸の周りの温度は手で腹部を触れることで確かめることができます。温かく感じるときは腸に送られる血液の量が多く、温かな血液が送られた腸も温まっているということがわかります。冷えを感じるときは血流が低下していて腸の温度も下がっているといえます。

悪玉菌が多い人でも腸を温めるだけで善玉菌が増えますか?

腸内細菌の総数はほぼ決まっていて、悪玉菌が多い人は善玉菌の数が少なくなっています。腸が温まって善玉菌が増えやすい環境になっても、もともと悪玉菌が多い状態では善玉菌が増えるまでの期間がかかります。また、善玉菌のエサになる糖質や食物繊維が少ないと善玉菌が増えるのに期間がかかります。

短い時間の運動で腸の状態をよくすることができますか?

運動によって血液が早く送られてくると腸が温まり、善玉菌が増える環境になっていきますが、負荷が弱くても長く続けられる運動のほうが効果はあります。短い時間の運動でも負荷を強くする必要はなく、勢いよく歩くなど血流が進みやすい有酸素運動をすることで腸を温めることができます。

運動をしても腸の状態がよくないときには何をすればよいですか?

筋肉を強化する運動ではなく、有酸素運動が必要ですが、有酸素運動をしても腸の状態がよくないときには、腸内細菌の善玉菌と同じ働きをする乳酸菌などを摂ることが、まずは必要です。それと同時に善玉菌を増やす作用がある糖質や乳製品、食物繊維を摂るようにします。さらに腸の蠕動運動を進めるカルシウムとマグネシウムも摂るようにします。

マッサージだけで腸は充分に温めることができますか?

腸が冷えているときには、マッサージをして筋肉をほぐし、血流をよくしていくことができます。おへそを中心にして時計回りに「“の”の字」に手のひらを滑らせるようにマッサージをすると血流がよくなるだけでなく、腸の蠕動運動を進めて、便通を促進する効果もあります。

《監修:NPO法人日本メディカルダイエット支援機構》
《イラスト:日暮ろこ子》

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