'15/09/11 18:45

「機能性表示食品」制度ができた背景や今後の課題とは?

 9月11日、都内にて『食品の機能性 現状・課題、野菜に期待される新たな機能に関するセミナー』が実施された。

 同セミナーは、宅配サービス事業を展開している、らでぃっしゅぼーや株式会社が主催となり、同社の健康関連食品をアピールするために行われたもの。

 今回のセミナーには、食品や農作物の機能性について研究を行っている、名取貴光氏(山梨学院大学 健康栄養学部 管理栄養学科 准教授)が、講師として出席した。

 名取准教授は、まずはじめに、食品が有する3つの機能(栄養機能・感覚応答機能・体調調節機能)を説明。

 そのあと、名取准教授は「以前は、食品の機能性といえば、抗酸化活性が主流でしたが、成分特有の生体機能調節作用が、続々と明らかになってきました。これまで、機能性を表示できる食品は、特定保健用食品と栄養機能食品に限られていましたが、機能性を分かりやすく表示した商品を増やし、消費者の選択肢の幅を広げたいという考えがあり、“健康寿命社会を実現すべく、加工食品や農林産物についても、機能性を表示できる制度を新たに作りたい”という背景がありました」と話した。

 続けて、機能性表示食品制度の特徴や、9月上旬に生鮮食品(みかんともやし)が、機能性表示食品として受理されたことを紹介。

 最後に、名取准教授は「農産物は、さまざまな成分が総合的に作用している可能性あり、生鮮物には、バラツキや品質劣化の問題があります。動物・細胞レベルを含めると、機能性に関する論文はとても多いのですが、ヒトを対象とした試験評価となると格段に少ない。機能性報告のある成分でも、臨床試験のハードルは、やはり高いと思われます」とコメント。

 さらに名取准教授は「今後、先行の届出製品の研究レビューを用いた模倣品が、増加するのではないでしょうか(手間がかからないので)。また、医薬品との相互作用に関する報告事例はあまりありません。消費者庁のホームページの情報発信(届出受理商品が公開されているので)に注意する必要があります」と言い、機能性表示食品制度の今後の課題を指摘していた。

 このほか、ユニカ食品株式会社の代表取締社長を務める西村雅彦氏による、「カルシウムの摂取、ユニカルカルシウムについて」と題した講演や、らでぃっしゅぼーや株式会社のスタッフによる、健康関連商品の紹介が行われた。

《ダイエットクラブ編集部》

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