血糖値を下げる作用があるサプリメントの活用

血糖値を下げる作用があるサプリ
この記事の概要
  • 血糖値を抑えれば脂肪の合成が進みにくい
  • 消化酵素のα-グルコシダーゼの働きを抑えればブドウ糖の分解が抑えられる
  • 同じ作用があるサプリメント素材は重ねないようにするのが原則

ダイエットに使われるサプリメントには、血糖値を低めに抑えて脂肪の合成と蓄積を抑えるタイプのものがある。

血糖は血液中のブドウ糖のことで、糖質(ご飯、パン、麺類、砂糖など)にはブドウ糖が多く含まれているので、これらを食べると血糖値が高まっていく。血糖値が上昇すると脂肪の合成と進めるホルモンのインスリンが多く分泌されるので、血糖値を抑えるサプリメントが有効となる。

これにもタイプがあって、一番に使われるのはでんぷんや麦芽糖をブドウ糖に分解する消化酵素のα-グルコシダーゼの働きを阻害する作用があるもの。その働きがあるものとしては、アロエ、ウチワサボテン、菊イモ、グァバ、桑の葉、コタラヒム、サラシア、白インゲン豆、豆鼓エキス(とうちエキス)、ニガウリ、羅漢果エキス(らかんかエキス)などがある。

グァバは、グァバ葉ポリフェノールとして特定保健用食品(トクホ)にも使われている。サプリメントは複数の素材が使われているものが多いが、同じ分解阻害の作用があるものを組み合わせても同じ働きが重なるだけなので、プラスの効果は期待しにくい。

これらの素材に、他の働き(ブドウ糖の吸収阻害、燃焼促進など)の効果があるものと組み合わせてあるもののほうが効果が出やすい。

用語の解説

特定保健用食品

身体に生理機能に影響を与える保健機能成分が含まれる食品で、製品ごとに有効性と安全性の審査を受けて、消費者庁の許可を受ける必要がある。血糖値を下げる効果がある特定保健用食品は、難消化デキストリン、グァバ葉ポリフェノール、豆鼓エキス、小麦アルブミンがある。

よくある質問

糖質の分解を特に抑えてくれるものは、どの成分ですか?

糖質をブドウ糖に分解する消化酵素の働きを抑える働きとしてはグァバ、桑の葉、コタラヒム、サラシアがよく知られています。サプリメントの働き、原材料に含まれた有効成分の量や加工した素材に含まれている量によって異なってきます。有効成分の量が表示されている商品の場合には、それを比較して購入することが大切になります。

血糖値の上昇を抑えるプラスの効果があるものはありますか?

血糖値の上昇を抑えるためには分解の阻害、吸収の阻害、燃焼の促進という方法がありますが、ブドウ糖に分解されにくくする働きのほかに、血糖値に影響する効果があれば、もっと効きやすいことになります。アロエには分解の阻害のほかに、ネバネバ成分が胃から腸に運ばれるブドウ糖の速度を遅らせてブドウ糖の吸収を阻害する働きもあります。

ブドウ糖に分解されるのを抑えるサプリメントは、いつ摂るのが効果的ですか?

食品に含まれた糖質がブドウ糖に分解されるのを抑えることで効果が得られるので、食事の後に摂らなければなりません。ダイエット効果があるサプリメントだといっても、胃の中に食べ物がないときや、ブドウ糖が含まれていない食品を食べたときに摂ったのでは効果を得ることができません。

ブドウにはブドウ糖が多く含まれているのですか?

ブドウを食べていないのに血糖値が上昇した、ということを言う人もいます。ブドウ糖はブドウに多く含まれているわけではなく、ブドウから初めて発見されたから名付けられたものです。レーズン(干しブドウ)の白いツブツブの多くは果糖ですが、一部に他の糖もあることがわかり、これがブドウ糖の発見につながりました。

監修者
内閣府認証 NPO法人日本メディカルダイエット支援機構
イラスト
日暮ろこ子
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